研究課題/領域番号 |
16592090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
笹原 妃佐子 広島大学, 病院, 助手 (40144844)
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研究分担者 |
河村 誠 広島大学, 病院・講師 (10136096)
田口 則宏 広島大学, 病院・講師 (30325196)
小川 哲次 (小川 哲二) 広島大学, 病院・教授 (50112206)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | プリシードプロシードモデル / 地域歯科保健 / 口腔保健7要因 / 口腔保健7要因調査 / 幼児健診 / 母親 / 因果関係 / 地域差 / テスト-再テスト信頼性 / 内的整合性信頼性 |
研究概要 |
幼児健診に同伴予定の母親を対象に、50項目からなる二者択一式質問紙「口腔保健7要因」調査を実施し、以下の点が明らかとなった。 1.プリシードプロシードモデルにおける口腔保健7要因の尺度の信頼性 「プリシードプロシードモデル」における口腔保健7要因のテスト-再テスト信頼性係数を検討した結果、同7要因尺度は、再現性の高い尺度であることが示された。一方、口腔保健7要因の内的整合性信頼性係数αからは、「整容行動」、「口の健康」、「歯科保健行動」、「実現因子」は、ほぼ同一内容を示す質問群から成り立っているが、「口腔QOL」、「強化因子」、「準備因子」、「環境」は、幅広い概念である可能性が示唆された。 2.口腔保健7要因間の因果関係をもとにした地域レベルでの環境・行動評価の試み 得られた口腔保健7要因間の因果関係をプリシードプロシードモデルに当てはめた歯科保健モデルと地域における現状とのギャップを検証した。プロシード部分について要因間の因果分析を行い、同モデルで有意性が確認できなかった2つのパス(「準備因子」→「口の健康」、「実現因子」→「口の健康」)で有意性が認められた。また、「環境」→「強化因子」へのパスの存在を確認した。「生活の質(QOL)」は「歯科保健行動」ならびに「準備要因」を強化することによって向上することが明らかになった。 3.修正モデルを利用した地域間比較と地域保健の問題点把握 修正モデル(要因間の因果関係図)を使って、地域住民の口腔保健と地域保健活動をそれらの因果関係も含め視覚的に検討した。修正モデルの因果関係をもとに2地域間の口腔保健7要因の差を分析した結果から、口腔保健7要因間の因果関係を重視した今回の地域診断によって、視覚的にも地域保健の問題点が把握されやすくなった。
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