研究課題/領域番号 |
16650153
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中村 良三 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (10015787)
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研究分担者 |
目崎 登 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (30010408)
徳山 薫平 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (00207565)
土井 直美 (麻見 直美) 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10300005)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 睡眠時エネルギー代謝 / 減量 / 柔道 / ヒューマン・カロリメータ / 食事誘発性熱産生 / 基礎代謝 / エネルギー代謝 / 睡眠時代謝 / ヒューマンカロリメータ |
研究概要 |
競技者は起きている時間の大半を練習と食事にあてた競技中心の生活を送っているが、一日の1/3前後を占める睡眠時には食事も摂らず身体活動量も最低となり、睡眠時の代謝は日中のそれとは大きく異なる。夜間の睡眠が体作りや疲労回復の重要な時間であると考えられ、選手やその指導者においてはその重要性を疑う者はいないが、測定手法上の限界からこれまで確かなデータが蓄積されてきたとは言い難い。本研究では日常の最低限の生活ができる空間に居住しながらそのエネルギー代謝を測定できるヒューマン・カロリメータを用いて減量中の柔道競技者(6名)及びレスリング選手(6名)のエネルギー代謝を測定した。睡眠時(午後11時〜午前6時)、安静時(午前6時〜午前7時、基礎代謝)及び朝食後(午前7時〜午前10時)の食事誘発性熱産生の何れもが減量中には減量前の測定値に比べて約10%低下することを見出した。これまでの肥満解消のための減量についての研究では、減量に伴ってエネルギー代謝が低下することが必ずしも明快に示されていなかったが、極めて厳しい減量を行う競技者の減量においては睡眠時や食後の時間も含めて安静時のエネルギー代謝が大幅に低下することを初めて明らかにした。これらの結果は減量の進行に従って体重減量が困難になってくることの定量的な根拠を与えるものと考えられる。減量に伴う安静時代謝の低下は体組成の変化よりもエネルギー摂取量の低下が大きな原因と考えられる。なぜならば、女性競技者(陸上競技中・長距離走、球技など)を対象にした研究では、体脂肪率の低い競技者が一般健常女性に比べて安静時の代謝が高い傾向にあった。
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