研究課題/領域番号 |
16700302
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
|
研究機関 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 |
研究代表者 |
CALLAN Daniel 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報研究所, 研究員 (70374113)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | EEG / MRI / 結合 / 知覚 / 内部モデル / fMRI / 音声 / 非母語 / 音韻 |
研究概要 |
本研究の目的は、知覚-運動神経処理機構(内部モデル)が音声知覚にどの程度たずさわっているのかを明らかにすることであった。過去2年間の研究期間において、fMRI実験を実施し、潜在的音声生成(covert speech production)に関する脳領域(小脳、運動前野、上側頭回前部、側頭平面)が、音声知覚時においても活性化していることを明らかにした(NeuroImageに掲載)。この結果は、内部モデルが音声知覚促進に用いられていることを示すものであった。また、知覚困難な状況(ノイズ下)での音韻同定課題を用いたEEG、MEG、fMRI実験を実施し、刺激提示前注意(prestimulus attention)に関わるアルファ波とガンマ波が運動前野と上側頭回に局在することを示した。この実験の基本的な目的は、異なった脳領域の時間的、スペクトル的神経活動を調べるための分析手法の開発であった。EEGとMEGによる活動、結合パターン分析と、fMRIデータに制約を受けた信号源の推定により、運動前野における活動が、上側頭回における音声の聴覚処理を促進していることを明らかにした。この結果も、音声知覚が内部モデルに制約を受けていることを示唆するものであった。
|