研究概要 |
平成17年度の研究実績は、原著論文1報(FEBS Lett. 579(14):2986-90. (2005))、英文レビュー1報(Gene Therapy and Molecular Biology, Vo19, 339-342.)、特許出願1件(特願2005-338490)であった。 アダプター蛋白質によるc-Ablチロシンリン酸化酵素の制御として実験を行ってきたが,アダプター蛋白質Abi-1が酵素と基質の双方に結合することで触媒反応を促進するというモデルを提唱している。そして、今年度は、Abi-1がB細胞の分化増殖に関わるBCAP蛋白質と結合し、そのことによりc-Abl, v-Ablの基質となることを発見し、我々の提唱する触媒メカニズムを用いる新たな基質として同定した。この研究結果をFEBS Lett. 579(14):2986-90. (2005)に発表した。そして、これら一連の業績が海外で認知され、8th International Conference "Emerging Technologies in Drug and Gene-based Therapeutics" September 3-10, 2005,ギリシャで招待講演を行った。また、英文総説を執筆した。(Regulation of Abl kinases by adaptor proteins. Gene Therapy and Molecular Biology, Vol9, 339-342.)
|