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関節リウマチのパンヌス形成に関与する分子機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 16790842
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関金沢大学

研究代表者

加畑 多文  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (10334749)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード関節リウマチ / パンヌス / PEA3 / 転写因子 / ETS / cDNAマイクロアレイ
研究概要

本研究の目的は、関節リウマチ(以下、RA)におけるPEA3の発現とその意義を検討することである。昨年度のウェスタンブロッティング、RT-PCRによる検討ではRAにおけるPEA3の発現は症例による発現差が大きかったため、本年度はreal-time PCRとcDNAマイクロアレイを用いて更に詳細な検討を行った。
(1)RA滑膜細胞におけるPEA3の発現(real-time PCR法を用いて)
人工関節手術の際に得られたRA滑膜組織(5例)から滑膜細胞を分離・抽出し、primary cultureの滑膜細胞からmRNAを抽出した。対照として変形性関節症(以下、OA)患者由来の滑膜細胞(5例)を用いた。これらのmRNAにおけるPEA3、MMP-3の発現をreal-time PCR法で検討したところ、RAの2症例において特にPEA3が高発現であった。これら2症例はMMP-3も同様に高発現しており、臨床的にRAのstageが進行し、かつ術前のCRP値、MMP-3値が高い症例と一致していた。
(2)PEA3高発現症例における遺伝子プロファイル解析(cDNAマイクロアレイを用いて)
PEA3の発現が高かったRA2症例、低かったRA2症例、OA2症例のmRNAを用いてcDNAマイクロアレイ解析を行った。なお、t-testでp-value<0.05をcut off値とし、統計解析を施行した。RA群とOA群の比較から、RA特異的にup-regulateされる87の遺伝子と、RA特異的にdown-regulateされる12の遺伝子を明らかにした。更にRA特異的にup-regulateされる87の遺伝子中よりPEA3高発現症例でup-regulateされる20の遺伝子を検索した。この中には今までRAの炎症反応や病態形成に関与することが報告されているHLA-DRB1、clusterin、CD53遺伝子も含まれていた。特にHLA II型遺伝子であるHLA-DRB1は、自己抗体の産生に関与するとの報告もあり、PEA3がMMP-3やHLA-DRB1と密接に関わりながらRAの病態形成に関わっている可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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