研究課題/領域番号 |
16H01804
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 大阪芸術大学 |
研究代表者 |
中川 志信 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (00368557)
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研究分担者 |
多田隈 理一郎 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (50520813)
近藤 逸人 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (40361802)
蔡 東生 筑波大学, システム情報系, 准教授 (70202075)
山中 玲子 法政大学, 能楽研究所, 教授 (60240058)
行実 洋一 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (70287027)
尾本 章 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00233619)
川口 幸也 立教大学, 文学部, 教授 (30370141)
大須賀 公一 大阪大学, 工学研究科, 教授 (50191937)
川西 千弘 京都光華女子大学, 健康科学部, 教授 (70278547)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
39,650千円 (直接経費: 30,500千円、間接経費: 9,150千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2017年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | ロボット / デザイン / 文楽人形 / 音 / 動き / 骨格構造 / 人間中心設計 / 親和性 / 骨格伸縮 / 胸関節屈曲 / 文楽 / 総合芸術 / インタラクション / ロボティクスデザイン / 動きのデザイン / 音のデザイン / シナリオデザイン / 伝統芸能 / 顔造形 / 比較文化 / デザイン学 / アート / 感情表現 / モーション / サウンド / 人型サービスロボット |
研究成果の概要 |
研究成果は、先ず抽出した文楽人形の人を模さない骨格構造を適応した文楽人形ロボット2号機は、機械的な動きの軌跡を自然物の有機的な動きの軌跡に変え、感情表現豊かな生き物のように機械であるロボットを錯覚させ、結果人々に受容されたことである。次に文楽の音と動きの定式が、文楽人形の動きの美しさや生物感の醸成に機能することも明らかにできた。これら文楽の定式適応には、ぎこちない人形芝居を、歌舞伎など人が演じる芝居と同等以上に価値を高める機能がある。すなわち、文楽定式適応を動き・音・物語と拡大することで、ロボットとの共生を、人やペットとの共生と同等以上に価値を高める可能性を発見できたことが最大の成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、文楽の定式を先端ロボットに適応することで、先端ロボットを技術中心設計から人間中心設計へ転換することができた。文楽には、たかが人形芝居と蔑む大人を感動させる多くの匠の技が潜在する。その一つである文楽人形の人を模さない骨格構造を先端ロボットに適応すると、先端ロボットの動きが生物的になり人への親和性を拡大することができた。さらに文楽の音や物語の定式まで適応すると、ペットのように好感度の高い共生ロボットを創生できると考えている。 現状の人やペットを模して共生が進まない機械的なロボットの研究開発に新たな方向を提示し、人のストレスを増幅しない共生ロボット研究の社会的意義は大きい。
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