研究課題
基盤研究(A)
群知能センサネットワークの肝となる技術として集団同期現象を基盤としたシリコンCMOS通信ハードウエアと機能発現のためのセンサネットワークシステム設計を行った.超低消費電力な無線通信回路やバッテリーレスでのセンシングに成功したばかりではなく,複数の発振器の結合,つまり集団同期によるカオス信号生成やセンシング・機能発現を実測により確認できた.したがって,本研究の目的は概ね達成できた.
集積回路技術の最小加工寸法がサブ10nm領域に入るとこれまでの単なる微細化,高性能化が全てではなくなってきた.アプリやシステムを念頭においた研究開発をすべきであると言われてきたが,学術的な切り口が不明であった.本研究は,Swarm Electronicsという切り口を持って,集積回路技術という部品レベルからシステムやアプリまでの異なる階層を繋げる解を与えることを目的とした.技術的独創性は,各センサノードの結びつきに「集団同期現象」の概念を取り入れることで,低消費電力と通信性能を確保したネットワークを構成する点である.試作や測定を通して,この可能性を実証できたことが本研究の成果である.
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
IEEE Access
巻: 8 ページ: 36536-36555
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Microelectronics Reliability
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https://www.titech.ac.jp/english/news/2020/046529.html