研究課題
基盤研究(A)
体の中で左右非対称性の臓器(心臓、肝臓、消化管)が配置される機構の解明を目指した。哺乳類にはノードが発生期に一過性に形成され、その内部の繊毛が回転することで左右差が生じると言われているが、ゼブラフィッシュのクッパ―胞(ノードに相当)を生きたまま可視化することで検討した。クッパ―胞形成とHippo シグナルの形成は関係がないが、クッパ―胞の形成以前にカルシウムシグナルの活性化が生じていることを突き止めた。
生命現象の根幹である体の前後、背腹、左右を決定する機構の解明は発生学、生物学の問題として重要である。この中で本研究では、左右差形成機構の解明を目的とした。クッパ―胞という発生時に一過性に生じる器官内に流れが生じて左右決定因子の不均等分布が生じることが、左右差決定の古典的なメカニズムと考えられてきた。しかし、本研究でクッパ―胞の内腔が形成される以前からカルシウムの濃度の不均一性がクッパ―胞形成細胞群に見られることがわかり、新たな左右差形成機構の存在が示唆された。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 5件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件) 備考 (3件)
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