研究課題/領域番号 |
16H02714
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水野 一晴 京都大学, 文学研究科, 教授 (10293929)
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研究分担者 |
森島 済 日本大学, 文理学部, 教授 (10239650)
手代木 功基 摂南大学, 外国語学部, 講師 (10635080)
孫 暁剛 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任准教授 (20402753)
奈良間 千之 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (50462205)
荒木 美奈子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (60303880)
小坂 康之 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (70444487)
山縣 耕太郎 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (80239855)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
2019年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2018年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2017年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2016年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
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キーワード | 温暖化 / 氷河縮小 / 水環境 / 植生遷移 / 農業 / 地域社会 / 氷河 / 水資源 / 自然環境 / 環境変化 / 環境変動 |
研究成果の概要 |
標高によって変化する降水量分布は、雨季・乾季では異なっていた。ルイス氷河前面のルイス期モレーンは19世紀後半、ティンダル氷河前面のルイス期モレーンは19世紀前半と後半に形成されたと推察された。2016年2月から2018年8月までの30ヵ月間の雪氷体の質量収支は-3.6m w.e.であった。ケニア山の標高ごとに採水された降水サンプルのδ18Oによる高度効果から、高標高の氷河帯の水が地下水・河川水として流下していることが示唆された。大型半木本性植物は日射量が多い場所ほど個体数が多くなっていた。ケニア山の山麓では過去半世紀の間に土地利用が大きく変化し、それにともなって水利用も変化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ケニア山の氷河が温暖化の影響で急速に縮小していることや生態系の変化が生じていることが明らかになった。また、山麓の湧水や河川水には高標高の氷河帯の融氷水が大きく寄与していることが解明された。山麓の住民は湧水や河川水を農業や生活用水に利用している。氷河の縮小は単に自然の変化のみならず、地域社会に大きく関わっていることを明らかにした。本研究の成果は、現実に生じている温暖化の影響を定量的に明らかにした点で学術的に意義があり、また水環境を通して、その影響が地域社会に及んでいる点を提示し、社会的にも意義があると考えられる。
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