研究課題/領域番号 |
16H02857
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヒューマンインタフェース・インタラクション
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大谷 真 京都大学, 工学研究科, 准教授 (40433198)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | 臨場感コミュニケーション / バーチャルリアリティ / 音響設計 / 可聴化 / 自発音 / 環境音 / バイノーラル再生 |
研究成果の概要 |
音声や音楽などの音を介したコミュニケーションは,生活を営む上で重要な情報伝達手段の1つであり,適切に音を伝えることが可能な音環境を構築することが重要である。そのためには、音環境を形成する建築空間を、その設計段階において体験することを可能とする可聴化が有用である。本研究では,他者が発する音(他発音)だけでなく,発話者自身が聴取者となる自発音、及び、それ以外の環境音を含めて設計段階で体験できるようにする包括的な可聴化システムの構築を試みた。本課題では、他発音及び自発音を呈示可能な包括的な可聴化システムを構築することができ、可聴化システムとして十分な性能を有していることを確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトと環境の相互作用が生み出す現象について,これまでは実環境か大幅に単純化された実験環境でしか検討を行うことができず,体系的に検討することは困難であった。しかし,本研究で開発した包括的可聴化システムにより空間情報も含めた形でインタラクティブな聴空間を呈示することで Lombard効果や聴覚フィードバックといった知覚現象,さらには聴覚により受ける空間印象といった高次の知覚現象の詳細やメカニズムについての体系的な探究に向けて大きく貢献できた。また,本研究の成果を発展させることで,音を介したコミュニケーションのための空間の新たな設計指針の確立,ひいては人々の生活の質の向上に繋がると予想される。
|