研究課題/領域番号 |
16H02984
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境モデリング・保全修復技術
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研究機関 | 一般財団法人沖縄美ら島財団(総合研究センター) |
研究代表者 |
中村 將 一般財団法人沖縄美ら島財団(総合研究センター), 総合研究センター 動物研究室, 参与 (10101734)
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研究分担者 |
北野 健 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (40336219)
野津 了 一般財団法人沖縄美ら島財団(総合研究センター), 総合研究センター 動物研究室, 研究員 (70774397)
加賀谷 玲夢 帝京科学大学, 総合教育センター, 講師 (90722132)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2016年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 高水温 / ティラピア / 不妊化 / アポトーシス / 生殖細胞 / 性ホルモン / 外来魚 / 根絶 / メダカ / ヒートショッププロテイン / 駆除 / 自然修復 / HSP / カスパーゼ |
研究成果の概要 |
外来魚の新規駆除方法の開発を目的としてティラピアの成魚と稚仔魚の高水温(37℃)飼育による不妊化魚の効率良い誘導の検討を行なった。成熟雄を不妊化することは可能であったが、死亡率が高かった。稚仔魚では、54-60日間の処理で70%以上の割合で不妊化することが確認された。更に、処理環境の改善により死亡率が改善した。稚仔魚を用いた不妊化雄の大量生産が最適であることが明らかになった。不妊化雄は性的に成熟し、活発な性行動を行なった。正常雌と番って産卵した。しかし、産卵した卵は未受精で死亡することが確認された。現在、大量の不妊化雄を作出して繁殖した池への放流による個体変動についての検証をはじめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外来動物が繁殖して、日本の在来生物の生態系が危機的状況となっている。外来生物の駆除を試みられてきたが、劇的に減らす有効方法の開発がなされていない。我々は、ティラピアを高水温で飼育すると遺伝的雄は完全に不妊化するが性的には成熟することを見いだした。不妊化した雄のみを大量に自然界に放流することで正常なメスとの産卵を高めることで自然界の魚を激減させることが出来るものと考え、高水温による効率良い不妊化雄の作出方法を目指した。更に、作出したオス個体を成熟するまで大量に飼育して、完全な不妊化を確認する方法を確立した。得られた大量の不妊化オスを実験池に放流して影響を調べ,新規駆除法の開発を開始した。
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