研究課題/領域番号 |
16H03002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
持続可能システム
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
藤原 正浩 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 上級主任研究員 (90357921)
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研究分担者 |
松川 真吾 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (30293096)
金久保 光央 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究グループ長 (70286764)
増田 善雄 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究部門付 (10358004)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 海水淡水化 / 太陽光 / 色素 / アゾベンゼン / 疎水性膜 / 膜透過 / 太陽光エネルギー / 膜分離 / 水浄化 / 親水性膜 / 膜蒸留 / 再生可能エネルギー / 太陽光利用 / 光異性化 |
研究成果の概要 |
色素を修飾した疎水性膜上に人工海水を展開し上方より疑似太陽光を照射すると、膜下部に水が透過した。この透過水は電気伝導度測定より脱塩・淡水化されたことがわかった。疎水性膜に修飾する色素としては、近赤外線を含めた地表の太陽光のほとんどを吸収できるソルベントブラック5が有効であり、この色素を修飾した膜が最も多くの脱塩された淡水を製造することができた。また、疎水性膜の上にソルベントブラック5を修飾した親水性膜を重ねる二重膜法では、さらに多くの海水を淡水化することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の世界的な水不足問題に対し、海水淡水化技術は有効な対策であり、一部技術は実用化されている。しかしながら、これら従来技術の多くは化石燃料をエネルギー源として用いているため、地球温暖化を促し、更なる水不足問題を生む可能性がある。今回の研究成果は、太陽光を直接利用した簡便な海水淡水化が可能であることを示し、地球温暖化をもたらさない持続可能な技術によって地球規模での水不足問題が解決できることを明らかにした。
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