研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、アブラナ科野菜に含まれるスルフォラファン配糖体(SGS)による肥満関連疾患の予防改善効果を明らかにすることである。野生型およびストレス応答転写因子Nrf2欠損マウスに高脂肪食、またはSGSを混ぜた高脂肪食を与え、体重や代謝表現型を比較検討したした。野生型マウスでみられたSGS投与による肥満抑制、内臓脂肪や脂肪肝の減少、血糖値の低下は、Nrf2欠損マウスではみられず、抗肥満・抗糖尿病効果、エネルギー消費の増大がNrf2欠損マウスではほぼ完全に消失していた。スルフォラファンによるNrf2活性化が抗肥満や生活習慣病の予防に有効な可能性がある。
既存の抗肥満薬は、食欲抑制や消化管の脂肪吸収阻害等、エネルギー摂取を低下させる作用が主であり、抑うつや下痢等の副作用が少なくない。ゆえに現在、エネルギー消費を増大させ、肥満を抑制する新たな薬物や食品因子が求められている。本研究では、ブロッコリーの新芽(スプラウト)に多く含まれるスルフォラファンの肥満抑制効果が得られた。スルフォラファンはブロッコリー由来の食品因子であり、長年の食経験からその安全性は極めて高いと考えられる。また、経口摂取によるNrf2活性化と抗酸化作用による細胞保護効果も期待できるため、特色のある機能性食品や創薬シードになり得る。
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