研究課題/領域番号 |
16H03063
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
中山 迅 宮崎大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90237470)
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研究分担者 |
猿田 祐嗣 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 部長 (70178820)
鈴木 誠 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (60322856)
松原 憲治 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (10549372)
山本 智一 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (70584572)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 文脈ベース / 科学教育カリキュラム / 科学教育実践モデル / 問いベース / 教員養成 / 文脈ペース |
研究成果の概要 |
TIMSSの論述課題の回答におけるアーギュメント構造分析から,「事実」の指摘と,適切な「理由付け」に課題があることや,日常生活や社会が関係する科学的説明指導の必要性を指摘した。SSH校での課題研究等の科学的探究活動調査では,高校生の科学の本質に対する理解において,特に実証性の理解を促進する効果を明らかにした。フィンランドの教科書分析では,95%の記述式,実験計画に関する出題,「解」のない出題を見いだした。日常的文脈と科学をつなぐアーギュメントを利用した理科授業に関する実践研究では,コンテキストベースの「問い」を設定する小中学校の理科授業の実践モデルを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
科学技術の社会問題を取り入れた理科授業の必要性は,SDGsへの関心や「何ができるか」を重視する新学習指導要領によって強まりつつある。そのため,理科授業は純粋に科学的な知識の探究を行うのではなく,コンテキストベースの問いを設定して,その解決に向けて科学的な探究活動を位置づける方式に移行せざるを得ない。本研究で明らかにしたフィンランドモデルはその一つのヒントとなり,教科と教科横断的なSTEM教育との関係性は,理科や数学と総合的な学習の時間,理数探究などの適切な関係のあり方を示している。また,小中学校理科授業に文脈設定するための授業モデルは,多くの学校で無理なく文脈ベースの授業を行う指針となる。
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