研究課題/領域番号 |
16H03133
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
若月 薫 信州大学, 学術研究院繊維学系, 准教授 (60408755)
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研究分担者 |
森川 英明 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (10230103)
鮑 力民 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (10262700)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 防護服 / 高機能繊維 / 引張強度 / 促進劣化試験 / 紫外線ばく露 / 機械的強度 / 機器・人間の信頼性 / 促進劣化 / 紫外線暴露 / 機械的特性 / 熱伝達 / 危機管理 / 防災 / 火災 / 複合材料・物性 / 消防 |
研究成果の概要 |
高機能繊維を使用する防火服を例にとり,実際に使用される上でどの程度の紫外線に曝されるのかを見極め,市販の試験片を用いた促進劣化作業を行い,引張及び着火性試験を行った.織物や糸構造に対する関係を明らかにするため,混紡比・織物構造・糸構造という3つのパラメータから劣化原因を突き詰めた.引張強度は,織物構造より糸構造に依存した.動的引き裂き強度は,リップストップ及び糸数が影響を与えた.各生地で比較し強度を見ると,初期段階では大きな差がない.紫外線ばく露量の割合(Q/Q0)と強度保持率(I/I0)の関係から,紫外線ばく露による防火服生地の機械的強度劣化をモデル化できることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、実際の消防・警察等の活動現場における防護服の使用状況の実態調査を直接反映し、防護服の経年使用に対する強度・耐熱性の機能低下を評価する耐候性試験手法を確立し、現在使用されている防火服・防弾チョッキなどの個人防護服の機能性の劣化過程をモデル化するものである。現在、製品基準は防護服の性能は出荷時の性能だけ決められているが、経年劣化による余剰安全度を踏まえていない。最終年度で行う、余剰安全度を踏まえた防護服設計手法の研究は、本研究で予定する一連の課題のすべての成果に基づくことなしに実施できない価値のあるものである。ゆえに、本研究は今後の高機能繊維を使用する防護服設計に一石を投じる意義がある。
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