研究課題
基盤研究(B)
体を構成する細胞は様々な恒常性維持機構を発動することで、健康維持・アンチエイジングをもたらしている。その恒常性維持機構の1つとして、細胞内で発現しているタンパク質の品質管理があげられる。今回の研究では、転写因子NRF1が、タンパク質品質管理において重要な機能をもつプロテアソームの発現を制御するとともに、異なるタンパク質分解システムであるオートファジーも制御していることを発見した。またNRF1関連因子であるNRF3はPOMPと呼ばれるタンパク質を発現誘導することで、20Sプロテアソームを活性化し細胞の老化に関わるタンパク質を分解していることを見出した。
細胞のタンパク質品質管理に関わるタンパク質分解酵素プロテアソームが、どのように発現するのか?というメカニズムについては、これまで長く不明であった。今回の研究の学術的な意義は、(1)NRF1と呼ばれるタンパク質が制御し、さらにオートファジーにも関与すること、そして(2)関連因子NRF3も異なるタンパク質分解経路に関わることを発見したことにある。本研究成果の社会的意義は、この知見にもとづいてNRF1あるいはNRF3を活性化する方法を開発すれば、細胞の恒常性の維持によるアンチエイジング法につながる点にある。
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