研究課題
基盤研究(B)
ヒトの非侵襲イメージング技術の発達により、学習による脳灰白質容積の増加や白質構築の変化など、メカニズムの明らかでないマクロ神経可塑性の存在が明らかになってきた。本研究は、MRIやTMSなどヒトでの非侵襲計測を使って運動学習、音楽や言語など様々なエキスパートの脳の特徴と学習による脳機能・構築の変化を明らかにしつつ、ラットにも学習前後のイメージングを行なって細胞・分子神経科学研究につなげることを目的として計画した。ヒトやラットの大脳基底核や小脳にスキルやスキル学習を支える動機付けに関わる部位を発見した。また、ラット小脳におけるマクロ神経可塑性の実験系を確立した。
ヒトとラットを対象として、マクロ神経可塑性計測を手法として使い、運動学習、音楽や言語など様々なエキスパートの脳の特徴と学習による脳機能構築の変化を明らかにしてきた。特に、マクロ神経可塑性計測はイメージング研究の進歩から生まれた新しい概念であるが、細胞・分子神経科学技術を応用しやすいラットでの再現と実験系の開発は、新しい学術分野の創生につながる成果である。研究の進展により、マクロ神経可塑性の背景にある神経生物学的メカニズムが明らかになれば、学習障害の克服や認知症対策など、大きな社会的インパクトを有する研究が視野に入る。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 8件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 13件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 9件、 招待講演 8件)
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