研究課題/領域番号 |
16H03516
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 奈良県立橿原考古学研究所 |
研究代表者 |
菅谷 文則 奈良県立橿原考古学研究所, 所長 (10275175)
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研究分担者 |
豊岡 卓之 奈良県立橿原考古学研究所, 副所長 (00250374)
清水 克朗 富山大学, 芸術文化学部, 准教授 (70235646)
清水 康二 奈良県立橿原考古学研究所, 調査部調査課, 指導研究員 (90250381)
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研究協力者 |
宇野 隆志
杉山 拓己
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 三角縁神獣鏡 / 鏡笵 / 鏡笵再利用 / 銅鏡 / 編年 / 生産体制 / 鋳鏡技術 / 鋳造痕跡 / 挽型 / 型押し / 古墳時代 / 鋳造 / 製作技術 / 笵傷 / 同笵鏡 / 鋳造実験 / 古墳編年 |
研究成果の概要 |
三角縁神獣鏡の鏡背面に残る鋳造痕跡から、鏡笵再利用によって製作された鏡群を抽出し、鏡笵再利用技法が、先行鋳造で傷んだ鏡笵の鋳型面を削って、新たな鏡笵を再生する技術であると位置づけた。 また、鏡笵再利用技法の使用を通して、鏡背文様の施文は鏡笵硬化時に行われたことを復元し、従来の三角縁神獣鏡の挽型共有説、二層式鏡笵説型、型押し技法説に対して、批判的な検証をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鏡笵再利用技法の使用によって、三角縁神獣鏡鏡背文様の施文は鏡笵硬化時に行われたことを復元し、既成概念に基づく既出の製作技術復元に再考を促す契機となった。 さらに、これに共通した技法が中国山東省から出土した前漢鏡笵にも認められ、その起源を探ることで東アジアにおける鋳鏡技術の解明につながる可能性を示した。
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