研究課題/領域番号 |
16H03577
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
久保 文明 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (00126046)
|
研究分担者 |
山岸 敬和 南山大学, 国際教養学部, 教授 (00454405)
宮田 智之 (近藤智之) 帝京大学, 法学部, 准教授 (00596843)
菅原 和行 福岡大学, 法学部, 教授 (90433119)
松岡 泰 熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (40190425)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 予備選挙 / イデオロギー / 分極化 / 政策案 / 政党の変化 / アメリカ / 民主党 / 共和党 / アイデンティティ / 収斂 / 政治 / 二大政党 / 政党再編成 / アイディア / イデオロギー的分極化 / トランプ / ポリティカル・コレクトネス / 同盟 / ティーパーティ / 政党 / 保護貿易 / 自由貿易 / 再編成 / ドナルド・トランプ |
研究成果の概要 |
アメリカの政党を理解する上での予備選挙の重要性が確認されたことが、もっとも重要な成果である。民主党・改革党・無所属など政治的立場を変転させてきたトランプが、2016年に一部共和党主流と異なる政策を掲げて共和党大統領候補の指名を獲得したが、これは予備選挙制度がなければ起こりえなかった。トランプは白人労働者層での高支持率を梃に、18年中間選挙においても共和党予備選挙に介入して、反自由貿易、反不法移民、反国際主義の支持者を増やし、それによって共和党を一定程度変容させることに成功した。ここでは新規の政策案が果たす役割も示されている。すなわち共和党の主要政策も、政策領域によっては大きく変容した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アメリカにおいて、どのような過程で二大政党の主要政策や支持基盤が変化するかについて、予備選挙とアイディアの政治に着目することで、既存の議論とは異なる、そしてより適切な理解を提供することができた。政党外の団体や勢力に開放的な性格をもつアメリカの政党は、議会レベルでも大統領レベルでも、外部の勢力による浸透に脆弱である。外部勢力の浸透力は、斬新なアイディア・政策案と組み合わさった時、さらに巨大になる。 例えばトランプのもとで大きく性格を変容させた共和党は、保護貿易主義と孤立主義、そしてより強硬な不法移民への対応などのような政策的変更も伴っているため、外交政策的、すなわち国際政治的学位も強くもつ。
|