研究課題/領域番号 |
16H03660
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
櫻井 秀子 中央大学, 総合政策学部, 教授 (60203345)
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研究分担者 |
潜道 文子 拓殖大学, 商学部, 教授 (60277754)
今井 雅和 専修大学, 経営学部, 教授 (80305391)
中屋 信彦 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (20325559)
篠木 幹子 中央大学, 総合政策学部, 教授 (20398332)
木村 有里 杏林大学, 総合政策学部, 准教授 (40381652)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | イスラーム経営 / ポスト資本主義 / ハイブリッド経営 / イノベーション / 寄付 / 社会的企業 / コミュニティキャピタル / イラン / マレーシア / 日本 / ソーシャル・イノベーション / フィランソロフィー / アジア / リバースイノベーション / 日本的経営 / 中国 / ロシア / 経営学 / イスラーム / ワクフ型企業 / トルコ / ワクフ / 企業の社会的責任 |
研究成果の概要 |
本研究においては、イスラーム諸国において共同体における共存在価値を高める経営として、営利事業と非営利事業のハイブリッド経営があることが明らかとなった。最近10年以上にわたり、このハイブリッド経営の実現のためにワクフ制度の現代的設計を中心とするイノベーションが進行しており、本研究は、具体的にその仕組みを明らかにした。国家依存型でもなく、自己責任型でもないハイブリッド経営は、発展途上国における格差などの社会問題解消に大いに役立っており、先進国においてもポスト資本主義における経営モデルとなりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新自由主義政策のグローバル化において、社会問題が顕在化する中、イスラーム諸国のおいては、自らのビジネスエートスに立脚した解決方法として、ハイブリッド経営を実践している。それは寄付を経営に組み込み、営利、非営利の両方に資金をフローさせるが、それが可能なのは企業が社会に対して内在的だからである。他方、企業が外在的な場合、社会を犠牲にして巨額の利益を出す一方で、免罪符的な寄付をするケースが多々あるが、それが社会問題の解決することはない。したがって、本研究が内在的観点からのビジネス戦略の重要性とハイブリッド経営のモデルを提示したことは、学術的にも実践的にもきわめて意義のある研究である。
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