研究課題/領域番号 |
16H03739
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京成徳大学 |
研究代表者 |
石村 郁夫 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (60551679)
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研究分担者 |
野村 俊明 日本医科大学, 医学部, 教授 (30339759)
川崎 直樹 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (90453290)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | コンパッション・フォーカスト・セラピー / セルフ・コンパッション / 慈悲 / マインドフルネス / 思いやり恐怖 / 治療マニュアルの開発 / 臨床試験 / ランダム化比較試験 / 感情障害 / 治療マニュアル |
研究成果の概要 |
コンパッション・フォーカスト・セラピー(Compassion Focused Therapy:CFT)の治療マニュアルを作成するために、CFTで利用されているエクササイズや技法を収集・選定し、プログラムを作成した。また、プログラムの安全性を検証するために、専門家集団および一般大学生を対象に予備的試験を実施した。同時に、コンパッションの深さを測定するためのコンパッショネイト・ラブ尺度を開発し、その信頼性と妥当性の検証を行った。そのうえで、感情障害をもつ患者に対して個別CFTの予備的試験および臨床群に対する集団CFTプログラムの臨床試験を実施し、プログラムの安全性および有効性を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知行動療法の限界を改善するために登場したメタ認知療法やマインドフルネス認知療法、弁証法的行動療法、ACTは反芻、苦悩、回避等の問題に焦点を当てており、CFTはコンパッションをより重視した点は排他的である。我が国では、約330万人を超える患者がおり、CFTがうつや不安等に対して汎用性のある治療法として新しい選択肢の一つになりうる。また、本研究では個別CFTだけではなく集団CFTを実施することにより低コストでの治療が可能となることが期待される。本研究により他の精神疾患を対象としたプログラムのプロトタイプになり、精神疾患への新たなアプローチとして本邦のCFTの実践研究が大きく発展すると考えられる。
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