研究課題
基盤研究(B)
光球(6千度)とコロナ(100万度)の連結領域である彩層・遷移層の磁場は、太陽の様々な活動現象を紐解く鍵を握る。そのため、彩層・遷移層の磁場計測は太陽物理のフロンティアであると考えられており、我々は、これに挑むべく、世界初の電離マグネシウム線(280 nm)の高精度偏光分光観測を行う観測ロケット実験CLASP2の開発を行い、観測に見事成功した。観測ロケット実験CLASP2の成功により、紫外線偏光分光観測による太陽大気の磁場測定という太陽物理の新しい扉を開くことができた。
技術的難易度の高い紫外線偏光分光観測装置の開発に成功し、天文学における新しい観測技術を切り拓いた。この技術的知見に加え、紫外線の偏光情報から彩層・遷移層の磁場を導出する科学的手法の開拓は、日本のみならず世界中の飛翔体観測計画の立案に大きく貢献する。また、太陽フレアやコロナ質量放出など、太陽の活動現象は、我々人類の営みと密接な関わりを持っている。本研究で目指す彩層・遷移層の磁場測定が定常的に行われるようになれば、これらの活動現象の理解の基礎となることは必至であり、将来的な社会貢献も期待される。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 3件、 招待講演 5件) 備考 (4件)
Proceedings of the SPIE
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https://www.nao.ac.jp/news/topics/2019/20190423-clasp2.html
https://hinode.nao.ac.jp/news/topics/clasp2-launch-20190422/
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