研究課題/領域番号 |
16H04099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
根岸 雄一 東京理科大学, 理学部第一部応用化学科, 教授 (20332182)
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研究協力者 |
新堀 佳紀
橋本 彩加
浜田 幸太
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 金属クラスター / 高分解能分離 / HPLC / 合金 / 原子精度 / 電子構造 / 高速液体クロマトグラフィー / 精密分離 / 構造-物性相関 / 1原子効果 / ナノ材料 / 貴金属クラスター / 構造—物性相関 / 触媒活性 / 合金クラスター / 金銀合金 / 金属ナノクラスター / 精密合成 |
研究成果の概要 |
本研究ではHPLCにより、次の4つの分離に成功した;1)疎水性チオラート保護金クラスターの構成原子数毎への分離、2)疎水性チオラート保護合金クラスターの化学組成毎及び構造異性体毎への分離、3)二種類の疎水性チオラートに保護された金属クラスターの位置異性体毎への分離、4)親水性金属クラスターの構成原子数毎への分離。これらの分離の実現により、1’)バルクから非バルクへの変遷サイズ、2’)合金クラスターにおける異原子置換効果及び異性体分布の実験条件依存性、3’)疎水性金属クラスターにおける配位子交換反応のメカニズム、4’)親水性合金クラスターにおける生成物の化学組成、について深い理解が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微細な金属クラスターは、機能性ナノ材料の構成単位として大きな注目を集めている。本研究では、金属クラスターを、逆相高速液体クロマトグラフィーにより、高分解能で分離する方法の確立に取り組んんだ。その結果、金クラスター及びその異原子ドープクラスターの、構成原子数毎、電荷状態毎、配位子の組み合わせ毎、位置異性体毎へ分離することに成功した。さらに、そうした分離により、金属クラスターについて多くの新たな知見が得られた。こうした技術と理解の蓄積が、最終的に、所望の機能をもつ金属クラスターの創製、さらにはそれらを基盤とした機能性ナノ材料の創製に繋がるものと期待される。
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