研究課題/領域番号 |
16H04168
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
戸田 敬 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (90264275)
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研究分担者 |
大平 慎一 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60547826)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 大気粒子 / 揮発性有機化合物 / デニューダー / 微細加工 / ホルムアルデヒド / カルボニル化合物 / 重金属 / 気相・粒子 / ジメチルスルフィド / マイクロウエットデニューダー / 大気観測 / 気相粒子間物質移動 / 富士山 / PM2.5 / MEMS / 質量分析 / 気相粒子間相間移動 / カルボニル |
研究成果の概要 |
私たちの健康に影響をもたらすPM2.5,中でも二次有機エアロゾル(SOA)と呼ばれる大気中の微小粒子の形成には多くの有機化合物が関わっている。そこで,気体の有機化合物が粒子になっていく,あるいは取り込まれていく様を明らかにする手法の確立を行った。そのための捕集デバイスの開発を行なったが,MEMSと呼ばれるシリコン基板の微細加工によって捕集デバイスの面修飾を行ったマイクロデバイスを開発した。また,いくつかの揮発性有機化合物が大気粒子へ移行していく振舞いについて明らかにしてきた。粒子の重金属についてもその水への溶出過程について探った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
揮発性有機化合物は粒子に取り込まれた後逐次反応して粒子を形成する複雑な分子になっていく。しかし,従来のフィルター採取法では,粒子に含まれる揮発性有機化合物は,吸引される大気とともに揮散し,フィルターに残らないため測定できなかった。今回の研究によって,SOAを形成する化合物の粒子内の濃度はじめて調べることができるようなった。また粒子に含まれる重金属は生体で溶出することによって健康影響をもたらすが,この機構についても調査した。以上から粒子の健康影響をより正しく理解できるようになり,またSOA形成の機構についても正しい知見が得られるようになった。
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