研究課題/領域番号 |
16H04208
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
山本 貴広 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (70392678)
|
研究分担者 |
木原 秀元 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究部門付 (60282597)
高橋 和義 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究員 (60645208)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
|
キーワード | 高分子 / 液晶 / 光可塑 / 接着 / 粘着 / 光 / 粘着・接着 / 自己修復 / 光可塑化 / 光応答 / アゾベンゼン / 高分子構造・物性 / ガラス転移温度 / 光軟化 / フォトクロミック分子 |
研究成果の概要 |
アゾベンゼン誘導体を添加した液晶を用いて高分子の光可塑化を検討し、非晶性高分子のガラス転移温度を光により低下させることができ、非晶性高分子に広く適用できる可能性があることを明らかにした。また、高分子の光可塑化を用いることにより、粘着性を光で制御することに成功し、光応答性粘着剤としての応用が可能であることを示した。アゾベンゼン誘導体を添加した液晶の組成を検討し、光によるガラス転移温度の低下幅を拡大することに成功した。さらに、光可塑を用いた材料硬さの可逆的な光変化を用いることにより、接着力の可逆的な光制御を実現した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自動車や電化製品の部品などに用いられている高分子は、様々な添加剤(可塑剤、色素など)を加えるによって物性(硬さ、色など)が調整されている。本研究では、光により分子形状が変化する化合物を添加した液晶を用いて、高分子の硬さを光で調整できる新しい添加剤(光応答性可塑剤)の開発に成功した。光応答性可塑剤を用いた高分子硬さの光制御を利用することによって、高分子の粘着性や接着性を温度一定の状態で、光照射するだけで発現・消失させることに成功した。本研究の成果を用いることにより、様々な産業分野において利用可能な光応答性粘着・接着剤の創出が期待できる。
|