研究課題/領域番号 |
16H04209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
浅尾 直樹 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (60241519)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 酸素吸蔵活性 / 酸化セリウム / CZ固溶体 / 脱合金酸化 / ナノ材料 / 環境材料 / 酸素吸蔵能 / 脱合金化 / 触媒・化学プロセス / 金属物性 / ナノ粒子 |
研究成果の概要 |
酸化セリウム系材料は酸素吸蔵能を持つため、自動車等の排ガス浄化のための助触媒に利用されているが、低温域では活性が低下するため、その活性向上が望まれている。報告者は、自身が開発した脱合金酸化法による金属酸化物ナノ材料の作製法を利用して、セリウム-アルミニウム二元合金からナノロッド形状を有する酸化セリウムを合成することに成功した。本材料は従来の材料と比較して低温域においても酸素吸蔵活性を示したが耐熱性が低かった。そこで、次にセリウム-ジルコニウム-アルミニウム三元合金からナノロッド状セリア・ジルコニア(CZ)固溶体を作製したところ、低温域における酸素吸蔵活性と共に耐熱性を向上させることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、環境保護や省資源化の観点からハイブリッド自動車やアイドリングストップ技術の普及が進んでいる。そのため、エンジンが低温の時や回転数が低い時に排出される低温の排ガスをより効率的に浄化する必要性がある。今回報告者は、自身が開発した脱合金酸化法を用いて新たな酸化セリウム系材料の開発に成功し、低温域における活性向上に成功した。本結果は、自動車排ガス触媒の低温域における性能向上に資するものであり、世界的な環境保護に大きく寄与するものである。
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