研究課題/領域番号 |
16H04218
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
佐野 庸治 広島大学, 工学研究科, 教授 (80251974)
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研究分担者 |
定金 正洋 広島大学, 工学研究科, 准教授 (10342792)
津野地 直 広島大学, 工学研究科, 助教 (40758166)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | ゼオライト / 水熱転換 / 有機構造規定剤 / アンモニウムカチオン / ホスホニウムカチオン / NH3-SCR / 水熱合成 / 混合テンプレート / 多孔体 |
研究成果の概要 |
出発原料として高Si/Al比のFAUゼオライトとAl原料を組み合わせた新規な手法によるCHAゼオライト合成において、高Si/Al比のFAUゼオライトは本水熱合成条件下では瞬時に分解し、ゼオライトの形成に適した化学種を形成することが明らかとなった。またアンモニウムカチオンとホスホニウムカチオンの2種類の構造規定剤(OSDA)を併用したゼオライト水熱転換により、ゼオライトの効率的なリン修飾が進行し、耐熱性が著しく向上することを見出した。本リン修飾8員環ゼオライト(CHA, AEI及びAFX)を窒素酸化物のアンモニア選択還元(NH3-SCR)触媒の調製に応用し高性能なdeNOx触媒の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
機能性材料ゼオライトを触媒として利用していく際の最大の課題は、構造・組成の安定性に影響する脱アルミニウムをいかに抑制できるかである。deNOx触媒として期待されている小細孔CHA及びAEIゼオライトにおいてホスホニウムカチオンをOSDA及びリン修飾剤とする合成法により、実用化の点からまだ十分と言えるレベルではないが、耐熱/耐水熱安定性を向上できることを明らかにした。ゼオライト合成に関する研究は世界で活発に行われ、筆者らのゼオライト水熱転換法を含む合成技術に関する新たな発見が続いており、高耐久性ゼオライトの設計・合成が近い将来可能になると期待している。
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