研究課題/領域番号 |
16H04397
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
北根 安雄 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (10444415)
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研究分担者 |
松本 幸大 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00435447)
橋本 国太郎 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (40467452)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2016年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | FRP / ボルト・接着併用接合 / FRPボルト / 接合部耐力 / オールFRP構造 / 設計思想 |
研究成果の概要 |
耐食性に優れたFRPの特徴を活かすため,FRP構造物の接合部に,鋼製ボルトによるボルト接合ではなく,FRPボルトを用いたボルト接合を用いて,さらに接着接合と併用したボルト・接着併用接合を検討し,オールFRP構造を目指した.研究の結果,ボルト・接着併用接合の破壊プロセスは,初期剥離,終局剥離,ボルト支圧による終局破壊となり,終局剥離時の荷重が最大荷重となり,接着接合のみの場合より高くなること,終局剥離後は荷重が低下するものの,ボルトによる支圧接合で荷重に抵抗するため急激な荷重低下を抑制することができることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FRPは耐食性に優れていることから,腐食環境の厳しい地域での構造物への採用事例が多くみられるが,接合部に鋼製の留め具を利用した場合は,留め具が腐食することにより,FRPの特長を活かしきれていない現状がある.本研究の成果により,接合部も含めオールFRP構造を実現し,よりFRPの特長を活かし,ライフサイクルコストも低減できるFRP構造物を提案することが可能となる.また,本研究では,FRPの損傷進展解析方法を提案しており,数値解析によってFRP構造物の限界状態をより正確に把握することが可能となる.
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