研究課題/領域番号 |
16H04420
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山城 賢 九州大学, 工学研究院, 准教授 (70336014)
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研究分担者 |
上久保 祐志 熊本高等専門学校, 建築社会デザイン工学科, 准教授 (90332105)
横田 雅紀 九州産業大学, 建築都市工学部, 講師 (60432861)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2016年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 水工水理学 / 海岸工学 / 越波 / 現地観測 / 水理模型実験 / 風 |
研究成果の概要 |
越波(波が構造物を越えて背後に流入する高波災害)を検討する主な手段として水理模型実験が行われるが,越波の実験においては風速を適切に設定するための相似則が無いため,風の影響を定量的に検討することができない.本研究では,越波の水理模型実験における模型風速の設定方法を提案することを目的に,現地観測と模型実験を行った.観測,実験ともに,護岸背後の越波流量の空間分布を計測し,それを風速と越波流量(単位幅あたりの総量)で表す式を構築した.最終的に,現地と模型の式を対応させて,現地と同じ結果になる模型風速を求める式を導いた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
護岸等の海岸防護構造物は,これまで,「総量」としての越波流量を抑えるよう整備されており,この目的はほぼ達成されてきた.しかし,量は少なくても越波に伴って飛散する水塊や飛沫によって,沿岸道路の交通障害や周辺地域の塩害などが生じている.本研究の成果により,風の影響を考慮した水理模型実験によって強風時の越波に関する定量的な評価が可能となり,荒天時の海岸道路の規制や,護岸背後の距離に応じた越波防災や塩害対策など,将来的な海岸防護の高度化および質の高い沿岸域の環境整備に大きく寄与することが期待できる.
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