研究課題/領域番号 |
16H04444
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
濱 幸雄 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (70238054)
|
研究分担者 |
谷口 円 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 建築研究本部北方建築総合研究所, 主査 (20462351)
佐川 孝広 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (90621045)
崔 亨吉 室蘭工業大学, 工学研究科, 助教 (20726806)
|
研究協力者 |
深瀬 孝之
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2016年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 建築構造・材料 / 土木材料 / 二酸化炭素排出削減 / 寒中コンクリート / 混合セメント |
研究成果の概要 |
本研究では,汎用型早強高炉セメントとして,早強ポルトランドセメントをベースセメントとし,高炉スラグ微粉末を35%,無水石こうを2%,石灰石微粉末を4%混合した高炉B種相当のセメントが,初期強度発現,長期強度増進にも優れ,中性化抵抗性,凍結融解抵抗性,乾燥収縮の耐久性上の問題もなく,環境負荷を低減できるとして適していることを明らかにした。また,初期材齢の凍結による透気性状,強度,耐久性の変化に関しては,圧縮強度比,トレント透気係数,反発度比が初期材齢の凍結による被害程度を定量的に評価可能な指標であることを確認するとともに,硬化後の耐久性を評価可能な初期凍害の劣化指標を提案した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,CO2 排出量削減のために利用拡大が求められているにもかかわらず,初期強度発現性に劣り,温度依存性が大きいために寒冷期の施工に適用されていない混合セメントを対象に,混和剤混合率,鉱物組成,少量混合成分を調整することで低温での早強性をめ,-5℃程度までの環境で無採暖での施工が可能な混合セメントの材料設計と管理方法を提案するもので,セメント・コンクリートの水和反応の温度依存性,初期材齢の凍結による物性への影響を材料科学的に解明する独創的かつ学術的にも意義のある研究である.また,本研究の成果は「低炭素型寒中コンクリート技術」として実務に反映されるものであり,低炭素化社会の実現に寄与する.
|