研究課題/領域番号 |
16H04448
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
畑中 重光 三重大学, 工学研究科, 教授 (00183088)
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研究分担者 |
原田 守博 名城大学, 理工学部, 教授 (40165030)
坂本 英輔 広島工業大学, 工学部, 准教授 (40583539)
浦山 益郎 三重大学, 工学研究科, 教授 (50121380)
三島 直生 三重大学, 工学研究科, 准教授 (30335145)
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研究協力者 |
湯浅 幸久
前川 明弘
中川 武志
内田 寿久
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | コンクリート / ポーラスコンクリート / 透水性 / 集中豪雨 / 都市水害 / 建築構造材料 / 土木材料 / 豪雨対策 / 建築構造・材料 |
研究成果の概要 |
ポーラスコンクリート(POC)は従来、常時の住環境の改善手法として期待されてきた。本研究では、これに非常時の防災機能を付加することを目指した。すなわち、建物周囲の道路や駐車場などの舗装断面に厚版のPOCを適用し、地盤への透水機能に加え、舗装層内における貯水・排水速度の制御を行うことで、市街地から川への雨水の流出量の低減効果と流出の遅延効果を同時に付与できることを実験及びシミュレーション解析によって示した。ここでは、POC内部の水の流れがほぼ乱流であることを立証し、新たな非線形の透水式を定量化している。 一連の研究で、近年の「ゲリラ豪雨」などの都市型水害の対策にも応用できることが定量的に示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポーラスコンクリート(POC)は、既に環境負荷低減や生物共生の分野で十分に実用の域に達している。一方で、近年、いわゆる「ゲリラ豪雨」が発生すると、アスファルトコンクリート舗装等の被覆面積が多い都市部では、雨水が水路や河川に短時間で流入するために溢水・氾濫が生じ、多くの水害が発生している。このような状況下で、都市型水害を防ぐ治水対策が強く求められている。 本研究では、ダルシー則の非線形性に配慮した実験とシミュレーション解析(粒子法を適用)により、POCの透水性能推定手法を開発し、住宅地街区内の雨水の動きを制御できる貯水・排水システムへと発展させ、環境と防災の両方の性能を期待し得ることを示した。
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