研究課題/領域番号 |
16H04519
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
葛巻 徹 東海大学, 工学部, 教授 (50396909)
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研究分担者 |
鳥越 甲順 福井医療大学, 保健医療学部, 教授 (50126603)
中瀬 順介 金沢大学, 附属病院, 助教 (50584843)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 生体分泌組織 / 腱・靱帯損傷 / 再生医療技術 / テンドンゲル / リガメントゲル / 張力印加 / コラーゲン線維組織再生 / 人工腱・人工靱帯 / 生体材料 / 人工靭帯 / 材料工学 / 再生医療 / 靭帯 / 分泌組織 / コラーゲン線維 / 再生 |
研究成果の概要 |
本研究では、断裂した腱・靱帯から分泌されるコラーゲン前駆体組織を基材として、コラーゲン線維組織が一方向に配向した組織を再生するための最適条件について検討した。腱由来の分泌組織は3日間の生体内温存で成熟し、適切な張力を印加することで正常なウサギの腱のコラーゲン線維束と同等の組織を得ることに成功した。一方、靱帯由来の分泌組織は成長が遅く10日間以上の生体内温存が必要であった。腱由来および靱帯由来の分泌組織は、それぞれ腱鞘および滑膜が分泌組織の機械的性質に影響を与える。腱鞘と滑膜を除去した分泌組織は張力印加によって伸長し、いずれの場合もコラーゲン線維束の形成が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腱・靭帯断端から形成される分泌組織を基材として、張力印加により靭帯様組織を再生する基本技術を確立した。生体由来の人工靭帯を工業的に生産できる手法が確立されると、損傷靭帯への新たな移植治療法の構築が期待できる。ゲル組織の成熟期間とコラーゲン線維化組織の形成に要する機械的張力を正確に見積もることができれば、現行の腱・靭帯損傷治療に対して、より正確で、効果的な固定療法とリハビリを行うためのエビデンスを与えられる。
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