研究課題/領域番号 |
16H04681
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
浅野 雅秀 京都大学, 医学研究科, 教授 (50251450)
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研究分担者 |
吉原 亨 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00401935)
成瀬 智恵 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30372486)
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研究協力者 |
杉原 一司
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | ガングリオシド / LacCer合成酵素 / ガラクトース転移酵素 / 神経細胞 / 軸索 / ミエリン鞘 / 神経幹細胞 / 糖鎖 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
脳内に豊富に存在するガングリオシドの合成起点となるラクトシルセラミド(LacCer)の合成酵素は,ガラクトース転移酵素であるβ4GalT-5とβ4GalT-6の両方が担うことを明らかにした。脳神経特異的β4GalT-5とβ4GalT-6のダブル欠損マウスを作製したところ,成長遅延と運動失調を示して生後4週齢まで死亡した。ガングリオシドが消失することにより神経細胞が未熟となり,神経細胞の増殖因子(NGF)のシグナル伝達が減弱した。また,脊髄の軸索とミエリン鞘の形成が不全となり,運動失調が生じたと考えられた。本研究により神経系におけるガングリオシドの重要な機能を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類の脳内には様々なガングリオシドが豊富に存在するが,ガングリオシドを完全に欠損させた場合の神経系に与える影響については不明な点が多かった。本研究でガングリオシドを欠損させたマウスを作製することに成功し,ガングリオシドの神経系での機能の一端を明らかにした。ヒトでも一部のガングリオシドが欠損したり,逆に異常に蓄積したりする疾患が知られているので,それらの病態解明や治療法の開発に有用なモデルマウスを開発できたと考えている。
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