研究課題
基盤研究(B)
本申請は,統合的に細胞内情報伝達機構を明らかにすることを目的として,さまざまな計測手法により,明らかにすることである.その結果,1.脱リン酸化機能を有するCheZの局在できないミュータントを用いた結果,CW→CCWにおいてモーターと局との距離依存による同期の時間遅れが消失した.このことは,極からの情報伝達が行われていることを示唆している(論文準備中).2.S/Nの向上を目指しているが,まだ機能を有する融合タンパク質の作成までは至っていない.3.大腸菌にとって生理的な角速度の強制回転を与えたところ,数個の分子の結合の上昇がみられた.今後は理論的な裏付けを行うことが必要となる.
従来の考えでは非常に小さな空間であるバクテリアは空間的な分布を考えずに一様として,化学反応,拡散現象で説明してきた.しかし,我々の研究により空間的な不均一性が発生していることを明らかにした.このことは細胞内の情報伝達を考える上で非常に重要な知見である.我々は国内・国際学会において発表,説明を行い,他の研究者らと議論を進めてきた.今後この空間の不均一性がどのように生理的に有利に働くかを明らかにしたい
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