研究課題/領域番号 |
16H04827
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 元己 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00193524)
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研究分担者 |
久保田 渉誠 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10771701)
阪口 翔太 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (50726809)
牧 雅之 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (60263985)
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研究協力者 |
石川 直子
西野 貴子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 生態型分化 / アキノキリンソウ / ゲノム解析 / 種分化 |
研究成果の概要 |
日本列島で大規模な生態的種分化を遂げているアキノキリンソウ群について、種分化メカニズムを解明する目的で全ゲノム情報を用いた解析を行った。その後、各生態型についてリシークエンスを行ない、マッピング・変異検出を行った。その結果,蛇紋岩土壌と非蛇紋岩土壌の集団間では,Mg2+, K+, NO3-, 重金属等のイオントランスポーターおよび開花遺伝子の遺伝的分化度が高くなっていることが明らかになった.これに対し、高山型と林床型の比較では開花遺伝子の分化度は低く、蛇紋岩型から見つかった候補遺伝子が高山型の早咲き化に関与していない可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種分化研究において、環境への適応の結果、並行的に同じような分化が起きる生態的種分化は、多くの研究例は系統解析に留まっていた。大規模な生態的種分化が起きている植物において、生態学的、遺伝学的、系統学的アプローチでその全容をゲノムレベルで解析ができ、非モデル植物群において種分化現象からその遺伝的バックグラウンドまで解明できたことは大きな学術的成果であ理、今後の本分野の研究の先駆けとなるものである。
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