研究課題/領域番号 |
16H04831
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
瀬戸口 浩彰 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (70206647)
|
研究分担者 |
川口 正代司 基礎生物学研究所, 共生システム研究部門, 教授 (30260508)
|
研究協力者 |
若林 智美
韓 慶香
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
|
キーワード | 開花 / 繁殖成長 / 栄養成長 / 生殖前隔離 / 生育環境 / ミヤコグサ / ハマダイコン / 環境相互作用 / 生殖隔離 / ゲノムワイド関連解析 / 植物 / 進化 / 適応 / 開花関連遺伝子 / 春化処理 / 種内分化 / 日長 / 春化 |
研究成果の概要 |
同一種内における開花期の違いは、種内における生殖前隔離につながり、その蓄積は種分化の創始につながるものである。本年度の研究では、マメ科ミヤコグサ132系統の共通圃場栽培実験を行い、全ゲノム関連解析では、複数の形質データを用いる解析モデルにより、既知の開花遺伝子を含む有力な候補遺伝子を検出した。また、アブラナ科ハマダイコンでは、春化による開花制御の相違を南北系統間で定量PCRを行う事によって進めた。その結果、北方系統ではFLC-Aだけが、南方系統ではFLC-A と COL-5 の両方が拮抗的に発現しつつ、かつFLC-Aの発現量が極めて高いレベルにあることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本列島は北海道から沖縄まで、南北方向に長い島国です。北海道は亜寒帯、沖縄は亜熱帯の気候です。そのために、広い範囲に分布する植物は、地域の環境に適応して花を咲かせる時期を決めています。この研究では、ミヤコグサという植物が日長などを感じる様々な遺伝子の相互作用で、ハマダイコンという植物では冬の寒さを一定期間にわたって経験するか(春化)ということに関わる2つの遺伝子の相互作用で適応していることがわかりました。このように、1種の植物のなかでも、日本列島の地域ごとに適切な時期に開花を迎えるためのしくみがわかってきました。このような仕組みは、農作物の収量を最大にしたり、野生植物の保護に役立つものです。
|