研究課題/領域番号 |
16H04875
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
青木 考 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (30344021)
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研究協力者 |
斉藤 純奈
宮脇 礼佳
江川 美菜子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 寄生植物 / トマト / 発芽後抵抗性 / Phelipanche / 抵抗性 / 野生近縁種 / Phelipanche aegyptiaca / Solanum pennellii / Orobanche / 抵抗性系統 / 変異体 / Cuscuta / 細胞壁 / 維管束 / 突然変異誘発系統 |
研究成果の概要 |
地中海沿岸、南米を中心としてトマトに大きな被害をもたらしている根寄生植物Phelipanche aegyptiacaに対して発芽後抵抗性を示すトマト系統を、EMS突然変異系統、野生近縁種、変異固定系統から探索した。この中で野生近縁種の中からSolanum pennelliiに抵抗性が見出され、近親交配系統を用いた解析により11ゲノム領域に原因遺伝子が散在していることがわかった。さらに原因遺伝子の特定を進めている。また発芽を抑制することで寄生を減少させられるであろうと推定されていたccd8変異系統に対してP. aegyptiaca寄生試験を実施し、実際に寄生率が減少することを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
根寄生植物によるトマトの被害は世界中で大きな問題となっている。これに抵抗性を示すトマト系統は、根寄生植物の発芽刺激物質であるストリゴラクトン生合成欠損系統に限られていた。本研究では、従来の抵抗性とは異なり、発芽後寄生植物がトマトに付着した後の段階で発揮される抵抗性を探索し、野生近縁種S. pennelliiの中にその性質があることを見出し原因遺伝子同定への歩を進めた。この発芽後抵抗性は、発芽を抑制することによる抵抗性と併せて、根寄生植物へのより強固な抵抗性保持につながると考えられ、世界各地でのトマト生産を助けるものとなると思われる。
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