研究課題/領域番号 |
16H04922
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小田 裕昭 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (20204208)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 時間栄養学 / 摂食タイミング / 肝臓時計 / 筋肉時計 / 脳時計 / 臓器間ネットワーク / 小腸時計 / 腸内細菌叢 / 生物時計 / 生活習慣病 |
研究成果の概要 |
栄養・運動・睡眠は健康の要である。この3つの要素は生物時計という観点で見ると,統合的に制御できると考え,臓器間時計ネットワークの同調を介して代謝を正常化させて健康に結びつけるための分子的基盤を明らかにすることを目指した。本研究では、特にヒトでも起きうる不規則な摂食タイミングとして朝食欠食を取り上げた。朝食欠食は,休息期から最初の食事が数時間だけ遅れるだけであるが,代謝異常が起きることが多くの観察研究で明らかになっている。高脂肪食を与えた朝食欠食モデルでは,肝臓時計と肝脂質代謝のリズムが数時間遅れ,体重増加をもたらすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不規則な食生活をすると体調が崩れるなど、私たちは摂食タイミングの栄養学的重要性を認識しつつも、その影響を過小評価していた。生物時計を考えることで見える臓器間ネットワークは、健康を考える新しい視点として,健康はまずリズムからという考えを提案できる。本研究により、摂食タイミングの生物学的意義が明らかにされ、「何」を食べるかの研究に加え、「いつ」食べるかが、健康のための代謝のキー制御因子として働き、その作用機序の分子的基盤を確立することで、メタボリック・シンドロームや生活習慣病、筋萎縮・サルコペニアを予防するために食事指導の介入も可能になる。今回の研究では、その一端を明らかにすることができた。
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