研究課題/領域番号 |
16H04939
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
山崎 晃司 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (40568424)
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研究分担者 |
坪田 敏男 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (10207441)
森光 由樹 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (20453160)
小池 伸介 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40514865)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | ツキノワグマ / 生態学 / 生態 / 生理 / 体重 / 心拍 |
研究成果の概要 |
ツキノワグマの秋期の生態は明らかになりつつあるが,春から夏の生態は未知である。そこで,生理ロガー,非侵襲式体重計測システム,首輪型カムの3種類の機材を用いてその解明を試みた。生理ロガーと体重計計測システムからは,クマの心拍や体重が,夏期に明瞭に落ち込むことが確認され,同属のヒグマとは大きく異なるメカニズムを示した。カムを用いた摂食量の推定は,レンズ部がクマの体によって遮蔽される割合が高く,十分な量のデータを得られなかったが,改善策に見込みをつけることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで明らかにされてこなかった,ツキノワグマの春から夏の生態と生理について,私たちが開発から携わった機材を用いることにより新たな知見を得ることが出来た。ツキノワグマの人間生活空間への大量出没では,冬眠前の秋期の食欲亢進期(飽食期)の堅果の結実多寡が出没のひとつのトリガーであることが確認されているものの,実際の出没は堅果結実前の夏期からはじまり,その機序は十分に説明できていない。本研究の成果は,ツキノワグマの出没機序の解明に新しい光を当てることが期待でき,社会的意義も大きなものである。
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