研究課題/領域番号 |
16H04981
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
太田 耕平 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10585764)
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研究分担者 |
Mohapatra Sipra 愛媛大学, 南予水産研究センター, 助教(特定教員) (80715441)
C Tapas 愛媛大学, 南予水産研究センター, 助教(特定教員) (70715440)
長濱 嘉孝 基礎生物学研究所, 名誉教授 (50113428)
松原 孝博 愛媛大学, 南予水産研究センター, 教授 (60443389)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 性的可塑性 / エピジェネティクス / 魚類 / 生殖腺 / 生殖幹細胞 / 性転換 / エピジェネティックス / 性統御 |
研究成果の概要 |
性転換モデル魚を用いて雌の生殖腺(卵巣)から雄の生殖腺(精巣)組織の起源として機能する生殖細胞系列と体細胞系列の幹細胞の存在を示すことに成功した。興味深いことに、同様の細胞種が精巣にも認められるとともに、雌雄異体魚の成体生殖腺にも存在した。一方、雌特異的遺伝子と雄特異的遺伝子のDNAメチル化パターンに雌雄差を見出すと共に、性転換に伴いこれらの性特異的因子とエピジェネティクス関連因子の遺伝子群が著しい発現変動を示すことを明らかにした。すなわち、性的可塑性に関わる遺伝子・細胞基盤に魚種間に共通する機構が存在し、成体生殖腺の性転換にダイナミックなエピジェネティクス機構が関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の構築したモデル実験系を用いて、生殖細胞系列と体細胞系列の2種の幹細胞が性転換魚と雌雄異体魚の雌雄の生殖腺(卵巣と精巣)に共通して存在することを見出すと共に、生殖腺体細胞で発現する性特異的遺伝子のDNAメチル化パターンに性差が認められること、性転換に伴いステロイド代謝酵素、性特異的因子、およびエピジェネティクス関連因子の各遺伝子群が著しい発現変動を示すことを明らかにした。こうした成体生殖腺の性的可塑性に関わる遺伝子、細胞、エピジェネティクスの基盤情報は、魚類を含む脊椎動物一般の性的可塑性の分子・細胞機構の研究に寄与するのみならず、水産における新たな性統御法や細胞操作技術の開発に貢献する。
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