研究課題/領域番号 |
16H05067
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中村 崇裕 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10464398)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
|
キーワード | PPR / オルガネラ / 遺伝子発現 / pentatricopeptide repeat / 葉緑体 / ミトコンドリア / ゲノム編集 / pentatricopeptide |
研究成果の概要 |
本研究は、DNA結合型PPR(dPPR)の分子機能解析を体系的に行いその大まかな全体像を把握することを目的として、約10種のdPPRの解析を行った。それらの細胞内局在を検証したところ、その多くは葉緑体、ミトコンドリアに局在した。いくつかのdPPR分子が特徴的なDNA配列に結合することが明らかとなった。当該dPPR遺伝子を欠損したシロイヌナズナを入手し、その生理学的な表現型を解析したところ、オルガネラ機能の低下、胚発生致死、などの重篤な異常が一部の変異株で観察された。配列比較解析を行い、DNA/RNA結合に関わる機能アミノ酸を解析したところ、進化と機能分岐に関わるアミノ酸の違いを見いだした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くのPPRタンパク質がRNA結合に働くのに対して、一部のPPRタンパク質がDNA結合に働くことを見出しており、本研究は当該知見に立脚して、植物にのみ豊富に存在するPPRタンパク質遺伝子に関する理解を深めるものである。本研究の知見は、PPRタンパク質のDNAまたはRNA結合を支える分子基盤、PPRタンパク質機能多様化の理解、ひいてはオルガネラゲノム構造・発現の新知見を与えるものである。さらに本知見は、ゲノム編集技術開発のための基礎知的基盤としても有用である。
|