研究課題/領域番号 |
16H05111
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
玉井 郁巳 金沢大学, 薬学系, 教授 (20155237)
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研究分担者 |
若山 友彦 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70305100)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | トランスポーター / マイクロRNA / 食品ナノ粒子 / 栄養素 / 食品高分子 / 薬物動態 / 食品 / 発現変動 / カテキン / 消化管吸収 / 相互作用 / 消化管機能 / ナノ粒子 / 薬食相互作用 / 消化管 / 食品成分 / 薬学 / 輸送体 / BCRP / OATP2B1 / 毒性 / 嗜好飲料 |
研究成果の概要 |
消化管において栄養物・医薬品の吸収調節に働くトランスポーターに対する食品作用ならびに食品成分の吸収機構に関する検討を行った。本研究では新たに食品ナノ粒子に着目し、ナノ粒子中に含有される高分子が作用するという新しいメカニズムの存在の実証を試みた。その結果、リンゴ等において100nm程度の粒形を有する粒子の存在を確認できた。Caco-2 細胞において本粒子画分は、輸送体分子のmRNAとタンパク質発現量、および活性を低下させた。また、その作用として輸送体遺伝子に対する食品由来マイクロRNAの作用であることを見出した。したがって、食品中の高分子も直接生体に作用する新しいメカニズムを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品の生体への作用は、従来は食品中の低分子(ビタミンなど)あるいは高分子であってもその代謝である低分子(アミノ酸など)が引き起こし、食品高分子は直接生体には作用しないものとされてきた。これに対し本成果は全く新しく、食品由来ナノ粒子を考慮することでマイクロRNAなどの食品含有高分子が直接的に栄養素としてヒトに働く可能性を示した。マイクロRNA以外の高分子が粒子には含まれるため、これまでの栄養学的な考えを変える必要を示すものとなった。さらに、食品による薬物作用変動機構として従来の低分子のみならず高分子作用も考慮する必要性を新たに示すものとなった。
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