研究課題/領域番号 |
16H05148
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
堀内 久徳 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90291426)
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研究協力者 |
小川 修 京都大学, 大学院医学研究科泌尿器科, 教授
仲瀬 裕志 京都大学, 大学院医学研究科消化器内科講師, 講師
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | がん / 代謝 / 低分子量GTP結合蛋白質 / Ral / Ral / 低分子量GTP結合タンパク質 / 分子病態学 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
低分子量GTP結合蛋白質Ral阻害薬が開発され抗腫瘍効果が報告され(Nature, 2014)、Ralの活性制御は大きく注目されている。Ralの抑制性活性制御因子RalGAPは我々の研究室で見いだし(JBC, 2009)、膀胱癌悪性化における役割を報告した(Oncogene, 2013)。本研究ではRalGAPの発現低下が前立腺癌悪性化に関与することを報告した(Carcinogenesis in press, 2019)。また、口腔内扁平上皮癌についてもRalGAP発現低下とその悪性化、およびRalGAP発現低下に影響する可能性のあるエピジェネティックな変化を明らかにした(論文リバイス中)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Ral阻害薬が抗がん剤としてのポテンシャルが示された。我々の研究成果は、前立腺癌や口腔内癌でもRalの活性化が、腫瘍悪性化に関与していることを示すものであり、Ral阻害薬開発の有用性をサポートする基礎データとなる。一方、Ralの活性化は血糖降下に寄与するという知見を得つつあり、Ralの活性制御については、代謝の面からの解析も必要と考えられる。Ralに関する基礎データを提供し、創薬等に貢献していきたいと考えている。
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