研究課題/領域番号 |
16H05229
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70250917)
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研究分担者 |
村永 文学 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (00325812)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (20082282)
山口 宗一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (20325814)
大山 陽子 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (20583470)
竹之内 和則 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (30646758)
宇都 由美子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50223582)
原田 陽一郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (80464147)
清水 利昭 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50468055)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | platelet / VEGF-A / serotonin / hepatocellular carcinoma / exhaust platelet / prognosis / 血小板 / セロトニン / 肝癌 / erythrocyte / apoptosis / program cell death / molecular clock / 赤血球 / eryptosis / programmed cell death / thrombosis / inflammation / トランスレーショナルリサーチ / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 / 生理学 / 血栓 / 白血球 / プログラム細胞死 / ネクローシス / アポトーシス / NETosis |
研究成果の概要 |
血小板の凝集能以外の血小板の形質変化について種々の病態において研究を重ねた。肝癌における癌摘出術の前後における血小板の形質応答の解析と予後予測としての検査医学への応用を主目的とした。肝癌摘出後における血小板のセロトニン含有量と肝癌再発に有意な“負”の関係を見出し、核を有さない細胞における新規概念として「癌環境における血小板の“疲労のプロセス”の存在」について提唱した (J Cancer. 2017)。“疲労血小板”という新規の概念は、既存の概念である tumor educated platelets とは独立して考えることが可能である。我々の報告に対して、欧文誌3報より更なる解析が期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血小板の凝集能以外の形質応答において、血小板生物学の見地から、血小板VEGF-A、血小板セロトニンを軸に“疲労血小板”という新規の概念を提唱し、既存のtumor educated platelets とは独立して考察できることに学術的意義を有すると考える。肝癌摘出後における血小板のセロトニン含有量と肝癌再発に有意な“負”の関係を見出し、核を有さない細胞における新しい概念として「癌環境における血小板の“疲労のプロセス”の存在」に検討を加え、癌摘出後の血小板セロトニンの低下と予後に関する我々の報告は、今後の癌治療において、血小板形質の変化に着目した臨床検査への応用に繋がる可能性を有すると考える。
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