研究課題/領域番号 |
16H05233
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 大阪医科大学 (2018) 関西医科大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
伊藤 誠二 大阪医科大学, その他部局等, 客員教授 (80201325)
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研究分担者 |
松村 伸治 関西医科大学, 医学部, 准教授 (70276393)
西田 和彦 関西医科大学, 医学部, 助教 (80448026)
井上 明俊 関西医科大学, 医学部, 助教 (50709152)
Pham Minh・Vuong 関西医科大学, 医学部, 研究員 (50828853)
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研究協力者 |
内田 仁司
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2016年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 痒みの動物モデル / クロロキン / セロトニン / ガストリン放出ペプチド / NMDA受容体 / c-fosの発現 / 脊髄と延髄 / 遺伝子改変マウス / 痒み / 慢性掻痒 / 伝達経路 / 脳部位 / c-fos / 発現解析 / ジニトロフルオロベンゼン / ビタミンD / 神経障害性掻痒 / ビタミンD3アナログ / 末梢神経再生モデル / 痒みの伝達経路 / 起痒物質 / 三叉神経脊髄路核 / 蛍光タンパク / in situハイブリダイゼーション / 慢性掻痒モデル / 痒みの神経機構 / 脊髄後角 / 多光子励起顕微鏡 |
研究成果の概要 |
痒みは掻きたくなる衝動を起こさせる不快な感覚であり、アトピー性皮膚炎や透析患者を苦しめる。皮膚が正常な場合には掻く、噛むという機械的な刺激は痒みを抑制し、強力な鎮痛薬モルヒネは痒みを誘発するというように、痒みと痛みで正反対の感覚が生じる。痛みと痒みは密接に相互に関係し、伝達経路を共有しているように見えるが、痒みの情報伝達機構は不明な点が多い。本研究では急性と慢性の痒みモデルマウスを用いて、痒みの情報伝達機構と伝達経路に痛みと共通するものがあることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、我々はNMDA型グルタミン酸受容体の1つGluN2Bサブユニットの活性化が慢性疼痛の維持に関与することを明らかにしてきた。最近、ガストリン放出ペプチド(GRP)が痒みの神経伝達物質であることがわかり、痒みの研究が脚光を浴びている。 本研究で痒みの情報伝達にもGluN2Bサブユニットの活性化が重要であること、その活性化はGRP経路より上流で働くことを初めて明らかにした。さらに、痒みが知覚される脳への伝達経路は痛みと共通する部位があることを明らかにした。本研究成果は学術的な意義だけでなく、痒みの発生、維持機構を理解し、痒みをコントロールし、治療するための重要な知見となる。
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