研究課題/領域番号 |
16H05288
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
田中 靖人 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90336694)
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研究分担者 |
岸 裕幸 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (60186210)
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研究協力者 |
五十川 正記
佐藤 悠介
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | HBV / B細胞応答 / 抗ウイルス療法 / 新規免疫治療法 / siRNA / MEND / 新規免疫療法 |
研究成果の概要 |
B型肝炎ウイルス(HBV)持続感染は、肝硬変・肝細胞癌への進展やHBV再活性化の問題があり、その根絶が求められている。抗ウイルス効果を持つ抗ヒトCD40抗体の作製と最適化を検討した。HBV特異的T細胞受容体発現TgマウスのCD8+T細胞を、肝臓内でHBVを複製するHBV-Tgマウスに養子移入後、抗CD40抗体で処理した。早期処理ではT細胞の機能性が回復しHBV-mRNA量が低下したが、後期処理ではHBV-mRNA量は不変であった。また、HBs抗原に特異的なB細胞応答の解析システムとしてELISPOT assayを作成し、ヒトの血液においてもHBV特異的なB細胞応答の評価が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、HBV持続感染を治癒する有効な治療法はなく、HBV持続感染患者への精神的・経済的な負担は計り知れない。HBVの排除には宿主免疫応答の活性化が必須とされているが、最適なアプローチは全く明らかにされていない。本研究成果から、CD40抗体の投与による免疫賦活効果はHBV特異的CD8+T細胞の分化段階に依存することが明らかになった。さらに、本研究で構築したHBsAg特異的B細胞応答の解析システムにより、CD40抗体などの免疫賦活がB細胞応答に及ぼす影響をより正確に評価できるようになった。これらの結果はHBVに対する免疫治療開発を促進し、HBV持続感染による社会的負担の軽減につながると考えられる。
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