研究課題
基盤研究(B)
WNKキナーゼは遺伝性高血圧症の原因遺伝子であり、我々はそのシグナル系を解明し、血圧調節に重要な役割を担っていることを示してきた。本研究は、同疾患において新規に原因遺伝子として発見されたKLHL3とCullin3によるWNKキナーゼ分解系の、塩分感受性高血圧における生理的意義とその制御機構を明らかにすることにより、高血圧の新たな知見と新規治療ターゲットを得ることを目的とする。さらにWNKシグナルの未知の基質や下流分子の同定を目指し、それに基づいた新しい治療戦略と方法を、我々の阻害薬スクリーニングシステムも用いて導き出したい。
本研究により、遺伝性高血圧疾患において新規に発見されたKLHL3とCullin3によるWNK分解系を転写からリン酸化蛋白修飾まで幅広い新規機序を明らかにすることができた。特に、KLHL2/3,Cullin3遺伝子改変マウスの作成により本制御系の破綻がもたらす病態を明らかにした。さらに研究を発展させ、遺伝子改変マウス等を駆使して様々な臓器や病態での新たなWNKシグナルの機能探求を明らかにし、WNKキナーゼの新規の基質や下流分子を同定しており、今後、臨床への発展も目指していきたい。
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すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 3件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 10件、 謝辞記載あり 6件) 学会発表 (52件) (うち国際学会 28件、 招待講演 11件)
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