研究課題/領域番号 |
16H05391
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
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研究分担者 |
赤坂 浩亮 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (20707161)
出水 祐介 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (50452496)
犬伏 祥子 (カリヤ) 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (60585959)
福本 巧 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70379402)
王 天縁 神戸大学, 医学部附属病院, 特命技術員 (90757288)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2016年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | Particle therapy / Spacer / Cancer / スペーサー / 粒子線治療 / 吸収性素材 / 膵臓癌 / 生態適合性材料 / 放射線治療 |
研究成果の概要 |
我々は生体適合性材料を用いた不織布型・吸収性スペーサーを実験動物に対して用いた生物学的安全性の検証と、臨床治験を実施した。PGAスペーサーの安全性評価では体重変化や摂食障害は認めないが、剖検ではスペーサーと腸管との軽度癒着が確認されているが、セプラフイルム等の癒着防止剤が有効であることを発見した。スペーサーの消褪速度や癒着に関しては、前臨床試験で大型動物を用いた長期安全性試験を実施した。PGAスペーサーでは、大型動物内でもスペーサーが小動物と同様の速度で少しずつ消退し、臨床使用に適するデータを得た。吸収性スペーサーを用いた第一相臨床試験の実施し、安全性と有効性を確認出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が開発した吸収性のPGAスペーサーを用いた新規粒子線治療は、これまで根治的治療が困難であった腫瘍と正常臓器が近接する症例において新たな治療戦略と成り得ることを前臨床の動物試験と第1相臨床試験によって証明できた。またPGAスペーサーの唯一の問題点とも言える癒着に関してもその対象方法を解明できた。今後は本治療法が広く適用され、難治癌に対する有用な治療選択肢になることが期待される。本邦発の新たな医療機器の有用性と安全性が確認され証明できた結果からも、本研究課題とその成果が社会的意義が高い研究を裏付ける結果である。
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