研究課題/領域番号 |
16H05408
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
北川 雄光 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20204878)
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研究分担者 |
杉本 昌弘 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (30458963)
高橋 麻衣子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50348661)
関 朋子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70528900)
林田 哲 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80327543)
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研究協力者 |
神野 浩光
石川 孝
林 光弘
砂村 真琴
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | リキッドバイオプシー / 乳癌 / 唾液 / メタボローム解析 / 乳がん / 唾液メタボローム / 診断 / 唾液メタボローム解析 |
研究成果の概要 |
本研究は唾液によるリキッドバイオプシーが乳癌の診断に有用であり、将来の臨床試験における基礎的根拠を確立することを目的とする。全166例の解析から260種類の代謝産物が検出され、乳癌症例群で頻出する105の代謝産物を同定した。健常者群と浸潤癌群の比較において、31の代謝産物において有意な発現量の差が認められ、乳癌患者においてはポリアミンとアミノ酸濃度が比較的高いことが同定された。これらを用いて予測モデルの構築を行ったところROCカーブのAUCは0.864と高い予測精度を確立することが可能であった。本研究から、唾液を用いたメタボローム解析により乳癌を健常者から抽出することが可能であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健常者と乳癌患者を唾液により鑑別することが可能となれば、触診や画像による乳癌検診を受けるべきハイリスク患者のスクリーニング法として、過剰医療の提供を防ぐことが可能であり、本邦だけでは無く、広く海外においても有用性を示すことが可能である。また唾液を用いた、liquid biopsyによる個別医療化に向けた研究は、学術的な成果だけでなく、高額化した昨今の癌治療においては、医療経済的なインパクトが高い。これら技術的・臨床的な背景をもとに本研究計画を立案した。
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