研究課題/領域番号 |
16H05492
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
館 正弘 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50312004)
|
研究分担者 |
川上 和義 東北大学, 医学系研究科, 教授 (10253973)
菅野 恵美 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10431595)
丹野 寛大 東北大学, 医学系研究科, 助教 (10755664)
|
連携研究者 |
風間 逸郎 宮城大学, 看護学群(部), 教授 (60593978)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
|
キーワード | 創傷治癒 / ナチュラルキラー(NKT)細胞 / α-Galactosylceramide / 免疫 / NKT細胞 / 緑膿菌 / 緑膿菌感染 |
研究成果の概要 |
褥瘡などの慢性創傷は、炎症が遷延し難治化する症例が多い。感染が疑わしい慢性創傷の局所治療法として、銀イオン製剤などが選択されているが、ターゲットが曖昧であり、さらに細胞障害性を併せ持つ。我々は、慢性創傷の新規治療法として、「NKT細胞を起点とした免疫制御法」に注目した。 本研究において、NKT細胞を特異的に活性化させるα-GalCerを創部局所に投与することにより、創閉鎖率、肉芽組織形成、血管新生が促進することが明らかになった。さらに、α-GalCerを創部に投与することにより、炎症期が早期に収束し、増殖期へのスムーズな移行を認めた。α-GalCerは治癒促進剤として有効である可能性が高い。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、慢性創傷における炎症遷延に対する治療法としては、抗菌薬などを用いた病原微生物に対する治療法が主流となっており、宿主免疫をターゲットとした治療法は存在しない。 本研究により、α-Galactosylceramide (α-GalCer)によるNKT細胞の活性化が炎症反応を速やかに収束させ、創傷治癒を促進することが明らかになり、新規治療法の可能性が高まった。
|